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猫の7 「青い海原〜群れ飛ぶカモメ」船旅は楽し
注 グーグルマップ及びYouTube動画のリンクがあります
さらに船の巻の続編です。ハンドル稼業の運送業を始めてはや20年経ちました。いったん荷物を預かればハンドル握ってどこまでもと運転することが仕事な
のに意外や意外、荷物を積んだ車ごと目的地に向けて(正確には道中になります)運んでくれる「カーフェリー」を使うことが何度もありました。楽ちん楽ちん♪
運転手はとっても楽です。まず身体が楽。乗船中は、自由に寝転がって背筋を伸ばしたり仮眠をとったりできます。そして気が楽。運転中の緊張感、交通事
故に遭わないか、車が故障しないか、タイヤがパンクしないか、猫とか鳥とか飛び込んでこないか、道に迷わないかなどなどのいろいろな心配事から、フェリー
に乗り込んで、船に運んでもらっている時間、解放されるのです。そんなひとときの甲板から眺める海は格別です。群れ飛ぶカモメ〜
南海フェリーキャラクター「高野きらら」
南海フェリー
船を利用する機会が多い理由は、岡山は四国への連絡点であり、多島美あふれる瀬戸内海地方だからです。よく、利用するのがやはり宇高航路となります。
高松・徳島方面へ向かう場合、瀬戸大橋経由より船便を使う方が距離も短くなり、その分運送料金もお安くなります。(注 坂出市の場合は船利用と橋経由は
あまり変わらないほぼ同一料金。到着時間がかえって遅くなります。瀬戸大橋より以西や高知のような南方面は瀬戸大橋利用になります)
これまでに何回、いや何十回乗ったのか分かりません。雨の日も風の日も、瀬戸大橋も望める穏やかな日も、暑い時や寒い時、早朝深夜、四国上陸わずか1
時間足らずのとんぼ返り・・・いろいろさまざまな場面を思い出します。と、この原稿作成中の2日後、さっそく高松屋島行きがあります。もちろんフェリー利用に
なりますが、これからひと月以内の予定では、5回四国行きがあり、そのうちの2回は確実に船便、宇高航路です。
宇高航路
赤線が高松行き青線が宇野行き航路 交差しない
 
<進むわれらは四国フェリー(宇高航路)>
高松へ船で渡る際、国道フェリーも何度か利用したことがあります。でも宇野港到着後どの船便で行くと早いか、各乗り場(当時日通フェリーもあったので3社)
にいちいち乗り付け、発船時間を確かめていたりしたのが面倒になり、いつの間にか『四国フェリー』オンリーになってしまいました。乗り場もJR宇野駅に近く、
再開発以前は、このあたりに待合室のある乗船ターミナルがありそのときの習慣で、JR宇野駅側の四国フェリー乗り場へと自然と向かうようになりました。
また駅前や船着き桟橋さらにその周辺は再開発が進行中で、四国フェリーの現在の乗り場は、ここ数年で都合三回変わった(一度は仮設乗り場)と記憶して
います。もう何年も前、JR宇野駅東側の広場にはテーマーパーク「スペイン村」建設構想があり、ここの開発事務所にプレゼン用か何かの建築模型を、岡山
市内の製作工房からチャーター運送したこともあります。なおスペイン村計画はとん挫しました。代わりにショッピングセンターが建設されています。

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 乗り場 写真で確認
岡山方面から国道30号線で来た場合(南下)、山の合間から、くるりとループ橋を回って玉野市街地へと下ります。下りたところが国道430号線との三叉路
の信号交差点。ここにもフェリー乗り場の標識があるので指示どおり左折しそのまましばらく直進(東へ)すると★印にて裸で座り込む女性像そしてJR宇野駅
東の三叉路信号ここは右折。なお田井や郡(こおり)方面から来た場合は、宇野駅あたりで左車線にて南へ直進。大きな歩道橋があるので右にくぐりくねくね
と西へ進むと、四国フェリー高松行き乗り場に到着。(いまどきカーナビがあるか・・・な)赤い四角の所に待機用レーンがあるのでここに車を停めます。最近は
レーンに入る前に係員が立っているようなので指示に従いましょう。係員がいない時は建物近くのなるべく先頭か、すでに車が並んでいた場合は、最後尾に
停車しましょう。反対に高松から宇野に着いた場合、青線のように左に大きく待機場を迂回進行します(車道レーンがあります)。港湾が現在のように整備され
る前は、上の図の宇野港口信号か30号マークの下あたりに、大きな乗船ターミナルがあったと思います。
ループ橋 看板 歩道橋 フェリー乗り場への道
乗船券売場 フェリー乗り場 宇野港到着 宇野港案内図
高松港乗り場は、高松駅の真東に行くと看板が立っています。徳島方面から来る場合、屋島を過ぎたあたりで国道11号片田信号を北へ、西村ジョイ、ここは
以前ダイエー屋島店でした。これを過ぎたら、「瀬戸大橋通り」に左折西進し、港近くの城東町2丁目交差点を右折レーンにて右折、やがてかくかくと曲がった
ら国道フェリーそして四国フェリーの乗り場へ到着します。このとき一方通行路を通り抜けショートカットも可能。高松道高松中央インター方面からでも、なるべ
く渋滞の多い市街地を避けるようにして、この「瀬戸大橋通り」を通った方が良いでしょう。見通しも良いし。下図の建物脇の四角いところが乗用車の待機場所
です。トラックなどの大型車両は、右に入り建物をくるりと回って待機レーン(建物の北側)に入ります。

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高松港乗り場 写真で確認
下の写真に「28分毎に出航!!」とあるのは数年前、高速道路休日ETC1000円政策により、宇高航路廃止騒動が起こる以前に撮影したものです。現在、船賃
はあまり変化はないものの船便は約1時間に1本に減便、夜間は1時間以上出発しない時間帯もあります。国道フェリーも同様です。国道フェリーは何隻か、
船自体を東南アジア辺りに売却しています。つい先日も、乗り場に到着した目の前で、船が出ていきました。係員は「すいません。今出ました。券買われてな
いようでしたら、国道さんでお願いします」以前はライバル関係だったのが、宇高航路存続のために協力して頑張っているのですね。四国フェリーの時刻表
は、国道フェリーの出発時間も掲載されています。なお十数年前、同じように目の前で船が出ていった時は、係員に四国フェリー名入りタオルを頂きましたが。
JR高松駅側 乗り場 看板 フェリー乗り場風景
フェリー乗り場(待機レーン)に車を停め、乗船券を購入。この時いつもならば車検証をダッシュボードから引っぱり出し、切符売り場で提示し車両の大きさを確
認してもらい、片道か往復(往復割引あり)か告げて乗船券を購入していました。券にはポンポンとスタンプが押され、お釣りと共に「次回乗船割引チケット」も
いっしょに渡されていました。割引チケットの前は「うどん券(ご乗船感謝券)」これを3枚集めると船内食堂で、うどん一杯と交換できました。これが楽しみで
「次回も四国フェリーに乗らなきゃ!またいつ乗れるんだろう」とワクワクしたものでした。ところが現在、なんと自動発券機により乗船券を購入する仕組みにな
り、お楽しみの割引券や感謝券も無くなりました。例のETC政策のおかげか。なおこの乗船券は国道フェリーでも使用可能です。先日も(数行上の日とは別の
日)またもや宇野港に到着したところ、案の定目の前で高松港行きフェリーが出発してしまいました。岸からまだ10メートルも離れていない距離でした。宇野
港の歩道橋をくぐった辺りで四国フェリーの船体、赤い煙突が見えていたので、慌てて滑り込みましたが・・・行ってしまいました・・・やってしまいました。
とりあえずっとため息つきながら待機場所に車を停め、乗船券(いつも往復)を購入、そして時刻表を見やると1時間以上待ち、あきらめつつ車に戻る。と、その
時、通りかかった係員さんが「チケット、国道さんでも使えますよ」と親切に声をかけてくれました。「いや、帰りも使うし風呂も入るから」結局1時間以上待ったの
ですが国道フェリーでも使えるようです。なおこの日、帰りの高松港でも、目の前で船が出てしまいました。5分遅れでした・・・。でもこういう時は、港周辺の散
策ができたり釣り人を冷やかしたりと待ち時間を楽しむことができます。
時刻表はETC騒動前 自動発券機登場 現在の乗船券売場 乗船券今昔
割引券 うどん券 船内うどん タオル
乗船の順番は、宇野でも高松でも一般旅客(歩行者)、自転車そしてバイク、自動車となります。自動車はもちろん港への到着順に乗り込みますが、フェリーの
車両甲板への収まり具合によっては、大型車両を何台か先に詰め込んで、乗用車や軽自動車を収めていくというように、その時の乗船車両の台数、大きさに
よって順番が変わることがあります。係員がオイデオイデと誘導してくれるので、係員の動きを注視しながら待ちましょう。たぶん待機しているドライバーは全員
一心不乱に凝視(今時ガン見というのかな)していると思います。ようやく係員に手招きされ車両甲板に入ると、また中で待機している係員が、まっすぐ、右、左
と進行方向を指示してくれます(4レーン有り)。ずーっと奥まで進むと、また、車止めを抱えた係員に制止され停車、そしてエンジンを切ります。
なお降車する際、自分の車の右や左隣にまだ車が停めていない場合、後ろから車が向かってくることがあるので扉を開ける前に、左右のサイドミラーを確認し、
となりの車が停止してから安全に車から降りましょう。また船に車を乗り入れる際は、船のゲートと岸に段差がありますので、接合部分では徐行運転もしくは一
時停止をお勧めします。ドッ、スンとなります。
船が到着 乗り込み開始 車両甲板 船到着
一番最後 危険物車両 高松乗船風景 係員が誘導
乗船して2階の船室(階段は船体の前と後ろ)でくつろぎ始め、ドドドドッドーとスクリューが回りしばらくすると、景気の良い音楽が流れ出し船内放送が始まりま
す。到着数分前にも同じように船内放送がありますが、いつも歌のところに船内案内がかぶって最後の方でようやく「進むわれらは四国フェリー♪」とだけの部
分の歌詞が頭の片隅に残っています。四国フェリーのホームページの右下で視聴できますが、以下にも掲載。
四国フェリー 
上手くリンクできたかどうかとりあえず、スピーカー音量に注意!


四国フェリー社歌「われら四国フェリー」
2階の客用船室には、テーブル席や長椅子があります。我々のような走り回って疲れ果てた運転手などは、なるべくテレビから離れたこの長椅子に横になって
到着までしばし仮眠をとることがあります。心地よい低周波の船のエンジン音、他の乗船客のとりとめもないオシャベリ、時々こどもが叫んだり、他愛もない内
容のテレビ番組のざわめきや歓声を聴きながら、またそういう雑音が妙に安らぎついついウトウトとしてしまうのです。運転疲れを癒すのにはもってこいです。
腰も伸びるし。しかしながら、到着数分前にはこの船内放送が元気よくかかり、否応なしに目が覚めてしまうのです。「あぁっ!?もう着くのか?」
実は、本当に疲れてぐったりしているときは、船室に上がるのも億劫で、もう車から一歩も降りないでそのまま眠り込んでしまいます。あまりにもぐっすり寝てし
まうので、到着に気づかず「コンコンコンコン」と船員に窓を叩かれ、「オヤッ?」と起こされます。まず「ここはどこだ?アッ船の中か?」と一瞬めんくらい、ハッと
気づくと前の車は下船しているところです。慌ててエンジンをかけ、ようやく起こしてくれた船員に挨拶して、フーっと深いため息が・・・なんてこともありました。
また反対に眠りこけたトラック運転手が起こされている場面も、何度か目撃しています。みんな疲れている!
船室案内図
風呂!お風呂!四国フェリーには熱いお風呂があります。それもなんと無料で!利用できます。シャワーでなく広々としたジェット付きの湯船!です。我々のよ
うに汗をかく仕事をしている者にとっては、一風呂浴びて汗も疲れも流せるなんてとてもありがたい事です。四国からの帰り便によく利用させてもらっています。
車両甲板に車を停めると、ビニール袋に入れた洗面用具(セッケン、タオル、シャンプー、大きめのタオル)を手にしてそそくさとお風呂へ向かいます。
電気をつけ、エアコンを軽く回しておき、シャワーを利用しながら身体を入念に洗う。頭から全身、汗や汚れをよく落としたのち、ようやく勢いのよいジェット水流の
湯船につかる。「お湯加減もぴったし、あ〜極楽、極楽。いい湯だね〜」そしてゆったりくつろいでいると突然、船のエンジンがバッバババッーと出力をあげる。
湯船の水面もにわかに波紋がどんどん現れ、身体にもその振動が伝わってきます。出港です。ちょうどその頃、例の四国フェリー社歌が流れてくるのでした。(
風呂場にはかすかに聞こえる)脱衣場のエアコンをかけておくと、風呂上がりがとても爽快です。その後は展望室で頭などを乾かしながら海風にしばらく当たる
のもオツなものです。四国フェリーに乗るときは入浴セット(着替えの肌着もあれば良)を持参しましょう。なお、自分の後にお風呂を利用する者がないときは、
お風呂場の電気を消すことをお忘れなく。大抵の場合、トラック運転手が二〜三人続きます。女性が入浴する場合は、「入浴中」の札をドアノブに掛けておくよう
に。トラック運転手は船に乗ったらすぐ入浴、その後仮眠をとるので、男どもが入浴をすませた後、しばらく時間をおいて利用するのが良いと思います。
土佐、阿波、伊予、讃岐、備前の湯あり 注意書き ジェット水流湯船 洗い場
脱衣場、ロッカーあり 誰もいない客室、夜明け前 食堂売店 客室 所々寝ている人が
四国フェリー船上の風景も飽きません。宇野港を出港するとまもなく、三井造船所が見えてきます。建造中や真新しい貨物船に混じり、点検中と思われる自衛
艦やずっと何年も停泊中(出戻り)の高速船TSL「スーパーライナーオガサワラ」などなど。また、たまに沖合に停泊中の貨物船のすぐ目の前を通過したりしま
す。無人の灯台を過ぎ、しばらくすると視界も開けてきて、海のピラミッド大槌島の向こうに瀬戸大橋が天候に恵まれれば望むことができます。船上から眺める
瀬戸大橋、あらためて長いなぁ(全長10キロ)と実感します。天候が穏やかで海も凪いでいる日であれば、瀬戸内海はまるで大きな水たまりのように感じ、船は
なめらかな水面をそーっとかき分けるように進んでいきます。ザバーサバーと波音も穏やか。あまりにも静か。もともと瀬戸内海は瀬戸内湖と呼ばれ古代、本州
と四国は陸続きでした。
三井造船 スーパーライナーオガサワラ 玉野沖 瀬戸大橋が
大槌島と瀬戸大橋 貨物船が横切る 高松港 屋島展望
宇高航路でもう一つの見所は、瀬戸内海航路を往来する様々な船との出会いです。広い海原に出てふと周りを見渡すと視野には十数隻の船、大型船から小型
漁船があちらこちらに。フェリーは、東西に進む瀬戸内海海運航路を南北に横切るため、多くの船とくに貨物船と交差することになります。遠くに見えていた貨物
船がどんどん近くに寄ってきてぶつかるのではないかと思うと、難なく目の前をすり抜けていったり、またすれ違い遠ざかっていく時には、通り過ぎた貨物船から
の波が船体に当たり、ダバーンダバーンと波打つ音とともに横揺れがします。やはり間近にいろいろな貨物船を始終見ることができる航路は、国内ではあまり
ないと思います。また宇高航路が現在のように減便する前には、国道フェリー、直島行き四国汽船がほぼ同時、同じ時間帯に高松港を出港し、3船、並んで同
方向に進むといった状態にでくわすなんてこともありました。なお、雨の日や荒天の時は、ドーンドーンと大きな波打ち音がし、車両甲板にも波しぶきがかかりま
す。車にかかった波しぶきはどうするのかというと、ご心配なく港到着直前に、船員がホースで水をバシャッーとかけて一台々洗い流してくれます。
注意書き
高松港を入出港するときの風景が好きです。駅周辺の再開発(サンポート高松)も終わり、高層ビルがそびえ立ち市街地の広がる讃岐平野、そのはるか向こう
には讃岐山脈、またそそり立つ台地状の屋島が目の前にドーンッと望めます。この瀬戸内海国立公園屋島の山上からの眺めが実にとても素晴らしいのです。
標高280メートル上空の獅子霊巌(ししのれいがん)展望台から、高松港、市街地、瀬戸内の島々が一望できます。また眼下に広がる海上を進む船の白い航跡
や、サンポート辺りをよくよく見るとフェリーの出入りを確認できます。この展望は素晴らしい!この地形はメサ形溶岩台地と言って柔らかい地質の上に固い溶岩
が乗かっていて、固いところを残しながら柔らかいところが浸食されたので、台地状の尾根(北嶺・南嶺、南嶺に展望公園)になったとのこと。
溶岩のもっとも固い石がかの有名なサヌカイト(カンカン石)・・・と山上の立て看板に書いてありました。サヌカイトと言えば、どこか離れた地域(岡山?近畿?)
の貝塚で発見され当時の古代では矢じりやナイフなどに使用され貴重品だったのでしょう。古代の瀬戸内海は陸地だった、ことの証拠にされるのでしたっけ?
ちなみにナウマンゾウの化石が底引き漁船の網に時々引っかかるそうです。と、何かで読んだか聞いたか、おぼろげながら記憶しています。
屋島山上へは有料の屋島ドライブウェイ(途中に不思議な錯視の勾配道路)を利用します。シャトルバスや登山道もあり高松を訪れたらぜひ一度は立ち寄って
みましょう。でもケーブルが廃止されたのは残念ですね。東隣の五剣山には八栗ケーブルが健在ですので乗り物好きにはぜひ。また屋島山上からじんわりと
走行している様子を確認できます。
高松港 眺望良し 女木島・男木島 瀬戸内湖
屋島の生い立ち 名物瓦投げ 屋島案内板 屋島寺のたぬき
イルカ! 屋島ケーブル山上駅 登山案内(ふもと) ケーブルカー(ふもと駅にて)
高松港を出港し、「四国よさよならまた来る日までしばしお別れ〜」などと思いつつ、遠ざかる屋島(江戸時代干拓が行われる以前は島だった)を眺めていると
沖合の小島(女木島)に船は向かっていきます。どんどん近づくと島の山腹に、なにやら大きな立て看板。さらに接近するとなんと「鬼ヶ島」の文字が!岡山の
桃太郎は此処に鬼退治に来たのかっと感心したり・・・。ちなみにネットで検索してみると、なにやら怪しい雰囲気が・・・また桃太郎自体も実は岡山県では無か
ったりします。みなさんどうぞお調べを。また、女木島にはモアイ像が建っているようです。フェリーは女木島をかすめるように通過すると、見通しのよい広い海
域に出ます。女木島の向こうに男木島、しばらくするとやや大きい島が。これが十数年前、大量の産業廃棄物を無許可で処理した業者のため、島中大騒動に
なった豊島です。直島の三菱マテリアルと行政の尽力によって何とか解決して行っているみたいです。さらに遠くに見える大きな島が、小豆島、オリーブアイラ
ンドです。この辺りの海域が瀬戸内海航路になるため、島々を眺めているうちに、どんどん迫ってくる貨物船や時には大型フェリーがいることに気がつきます。
船ファンはシャッターチャンスです。フェリーの最上階(屋上テラス)に出てみると、盛んに撮影しているマニアがときたまいることがあります(我が身含めて)。
屋上では、もうひとつ楽しみが。季節にも依ると思いますが、運がよければ(?)カモメが船についてくる様子を見ることができます。どこからともなくカモメの一団
がフェリーの周りに飛来し、何か物を空中に放り投げる格好(エアー餌やりか)をすると、何羽かふわりと近寄ってきます。面白がって何度か繰り返していると
こん畜生と思うのかカモメたちは、いつの間にかいなくなりますが・・・。
群れ飛ぶカモメ カモメだまし 鬼ヶ島の看板 3隻並走
屋上展望テラス 直島沖水路へ 直島港 山火事直後の井島
貨物船との接近遭遇を楽しんだり、カモメとしばし戯れたり、そうこうしているうちに直島が。船は、直島荒神島の間の狭い水路(これも海峡になるのかな?)
へと進んでいきます。右舷には、泳いで渡っていけそうなほど間近に直島港が、左舷にはこれまた間近に無人島が迫っています。ふと空を見上げると島と島を
結ぶ高圧電線が数本、フェリーはこの下をくぐって進みます。直島沖を通過し宇野港が見えた辺りが県境、直島は香川県です。東の方に目をやると先日(2011
年8月)、島面積の8割か9割、山火事で焼失した井島(いしま、岡山県名石島)が見えます。樹木が焼け白い山肌が現れているので確認できます。直島も山
火事で樹木が黒く焼けてしまいましたが、しまなみ海道にも高速道沿いの法面に焼け跡を残す所を通過する島があります(余談)。なお、井島には、岡山県と
香川県の県境があり、島の北部が岡山県、南部分が香川県、海面辺りの県境は、漁業権の関係により正確には決めていないと言う話を数年前、NHKの番組
佐々木アナ(今は三重県に転勤)が県境物語かなにかでレポートしていました。
四国フェリーグッズ チョロQ船入港 チョロQ販売中! 購入しました
四国フェリーを今まで利用してきてつくづく思うのが、仕事帰りの風呂は最高!ですね。チョロQは買ってないけれど、ストラップは購入しました。
風呂!
 
=追記= 続けて、「船旅オリーブアイランド小豆島編」を作成する予定でしたが、だらだらと長文になりそうなので、詳しい思い出話などは割愛させていただき
ます。実は今回日誌(?)作成にあたり、数ヶ月要してしまいました。仕事の都合上、暇を見ては書き足し継ぎ足ししているうちに、夏に始めたのがいつの間に
か冬を迎えようとしています。さらに出来事などを思い出しつつ文章を作成、もともと不慣れなものですから、よくわからないことにも・・・。m(_ _)m
「小豆島編」今まで撮り貯めたものもありますので、いくつかのご紹介ということでお願いします。

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小豆島へ渡る航路は、岡山、日生、姫路、高松からといくつかありますが(神戸もあったような)、仕事でよく利用するのが、新岡山港−小豆島(土庄港)です。
新岡山港(岡山市中区新築港)は旭川の河口に位置し、目の前の海は児島湾です。このためか手軽な良い釣り場のようで、下の写真のようにフェリーの間際
で釣りを楽しむ人達もいます。なおこのすぐ近くで釣り人が海に転落し、救助のため飛び込んだ両備の社員さんも亡くなるという悲しい水難事故も発生しました。
付近を通行中、消防ヘリが盛んにホバリング。行ってみると県警アクアラング隊、ゴムボートも出動していました。小一時間ほどして両者とも引き上げられました
が、社員さんは重い安全靴(たぶん)のままでした。港に立ち寄ったときは、必ず黙とうするようにしています。合掌、ご冥福をお祈りします。
新岡山港ターミナル 切符売り場・待合室 模型オリンピアドリーム 築城石
  
車両甲板 船の真横の釣り人 みどころマップ 車両乗り入れ
新岡山港発のフェリーは「しょうどしま丸」「にゅーおりんぴあ」そして2005年就航の「おりんぴあどりーむ」があります。四国フェリーと両備フェリーの共同運航で
す。推測ですが、「おりーぶ丸」はたぶん高松間、「オリーブライン」という呼称は高松−小豆島間のこと?「しょうどしま丸」は何隻かあって、たまに宇高航路で
も就航、なお宇高航路の船は「玉高丸」これも第〜といって何隻かあります。高速艇もあったのですが、いつの間にか無くなりました。撮影は2007年5月です。
おりんぴあどりーむ イメージロゴ 船内案内図 展望デッキ 児島湾を抜けたところ
展望デッキ先端 しょうどしま丸とすれ違い 車両甲板 売店メニュー
装飾 3階テラス 航路が 豪華客室
小豆島行きの仕事もたびたびあります。観光シーズンにぶちあたり、船に乗りきれず一便待ったことがありましたが、いつも航海の海は穏やか、非常に静か
すぎる位、海面が穏やか。潮の流れやたまり具合のせいか、宇高航路の海よりこちらの方が、本当にプールか湖の水面をすーっと滑るかのように、船は進み
ます。犬島近くで潮目が見えたりすることもありました。ひどいときは、児島湾からの濁った色、その先は、はっきりときれいな海の色と分かれ目が確認できる
ほどです。小豆島といえば観光地。「オリーブ」「寒霞渓」「二十四の瞳」また、行ったことはありませんが「エンジェルロード」運賃込み一泊2食付きのホテルの
格安プランもあります(オーキドホテル)。豪華なオリンピアドリームで贅沢な小豆島周遊観光オススメです。お土産にオリーブの苗木も良いかも。なお下の写
真のクジャクの羽は、今年(2011年)の夏、銚子渓茶屋にて2本組300円で買いました。お得!もともとクジャク園という観光施設があったのですが、廃業。クジ
ャクたちはあちこちに引き取られ、そのうちの何羽かが、銚子渓にいるとのことです。なお銚子渓観光は有料なので入っていません。茶屋だけ立ち寄りました。
小豆島近景 土庄港ターミナル 観光地小豆島 寒霞渓案内図
寒霞渓石碑 渓谷とロープウェイ 瓦投げ なお、的あり 四方指展望(寒霞渓側)
日本三大奇勝「寒霞渓」山頂広場あたりは標高610m位、麓から一気にかけあがるロープウェイ、一度は乗ってみたいものです。お金がかかるので乗りません
でしたが、実はスーパービュー秋の紅葉シーズンに行ったこともありません。人や車列で込み合うと想像したためですが、実際、このシーズン中に船に乗れず
待たされました。観光で行くのならともかく仕事でしたので・・・・。四方指(しほうざし)展望台は標高777m。ここから眺める瀬戸内海も格別です。ここには見落と
しがちですが、もう一つ岡山県側を望む展望台があります。岡山県牛窓町の島々から兵庫県赤穂市が確認できます。
  
四方指より内海湾を望む 四方指 標高776.1メートル 四方指(兵庫県方面) 四方指もう一つの展望台牛窓を望む
銚子渓入り口 モンキー! 土渕海峡 土渕海峡絵図
平和の群像 オリーブ 映画村宣伝 土庄港ターミナル切符売り場
小豆島の観光スポットはたくさんあります。世界最狭(幅が狭い)の土渕海峡や銚子渓辺りの道ばたに野生の猿が群をなしていたり、見所豊富です。また夏の
海水浴シーズンには、関西方面からたくさんお客さんがくるようです。オリーブ、しゅうゆ以外にも「つくだにソフト」もあるそうです。
各船発着場 売店 児島湾入り口 両備かもめバス
お土産 クジャクの羽根 お土産 にゅーおりんぴあキーホルダー お土産 オリーブ羊羹
両備かもめバスは岡山市内で営業運転しています。キーホルダーは「にゅーおりんぴあ」新岡山港売店で購入しました。小豆島土産ではしょうゆ羊羹・オリーブ
羊羹、これがとてもおいしかった。仕事帰りの身体には満足でした。小豆島、その姿は岡山市内からでも見ることができます。たとえば「東山峠」岡山市街地か
ら、県道牛窓線を最大時方面に東へ向かい、護国神社を過ぎ暗い切り通しの峠カーブを曲がると、パッと目の前が開け、その時遠くに小豆島の山容をちらりと
見ることができます。「今日は天気が良いなぁ」とか「小豆島行ったなぁ」と心に・・・浮かぶのでした。
 
小豆島の想い出
その他の動画(船)、または大きいサイズで視聴したい方はまたたび動画をどうぞ。
船舶写真、風景写真など、掲載しきれなかった画像を「猫まんま画像掲示板」に投稿しています。

 

 

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